■単元株とは
単元株とは、通常の株式取引で売買される売買単価のことで、1単元の株数は、1000株を超えてはならないなどの、ある一定のルールをクリアすれば、原則として、発行企業が定款で自由に決めることができるので、1単元の株数は銘柄によって異なります。1株、100株、1000株が一般的です。
この売買単位の整数倍で通常の株式取引は行われており、例えば、1単元が100株の場合、売買は100株、200株・・・といったように100株単位で行われます。120株などの単元の整数倍以外の株数での取引を行うことができません。
また、株式会社の株主総会又は種類株主総会において1個の議決権を行使するために必要な株式の数でもあります。
株は1株でも持っていると株主ですが、すべての権利を得るためには1単元以上持つ必要があり、単元未満の株式は、持っていたとしても、議決権がないなど制限があります。
現在、単元株数は企業ごとに自由に決められるため、数種類(1株~1,000株)の単元株数が存在します。
東京証券取引所(以下:東証)では、投資家の利便性に配慮して取引を活性化するために現在は企業によって異なる売買単位を、100株に統一する取り組みを行っています。
□1単元の株数が大きい
メリット:株主数が限定的になるため、管理業務がしやすい
デメリット:個人株主を増やすことが難しい
□1単元の株数が小さい
メリット:個人でも購入ができるため、個人株主の数が増える
デメリット:持ち株数が少ない個人株主が多数となるため、管理業務が増える