「投資している会社が倒産したらどうなるの?」

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【初めに倒産とは何か】

明確な定義はないようですが、一般的に個人や法人の企業が経営危機に陥り、存続が困難になる事を指します。

倒産した企業は、法律に基づいて手続きを行います。手続き方法は大きく分けて以下の2種類に分類されます。

清算型…残った資産を債権者に分配し、事業を廃止します。

再建型…事業を継続し、その収益をもとに債務を弁済して行きます。

多くは「清算型」の処理となりますが、事業そのものは好調で投資に失敗した場合などは「再建型」が選ばれる事もあります。

【投資している会社が倒産したら】

さて自分が投資を行っている会社が倒産したらどうなるのでしょう。

東京証券取引所には様々な厳しい上場維持基準が設けられており、会社が倒産した場合、上場維持基準に抵触してしまい、上場廃止となってしまいます。

上場廃止となれば、株式を自由に売買出来なくなってしまいますから投資家にも影響が及びます。

ただし、すぐさま上場廃止となるわけではありません。

【上場廃止が決まったら】

上場廃止が決定した場合、その銘柄は整理ポストに割り当てられ、1ヶ月後に上場廃止となります。

整理ポスト…上場廃止が決定した銘柄が割り当てられる市場。投資家に注意喚起を行い、1ヶ月間の売買猶予を与えるのが目的。

他に「監理ポスト」と呼ばれる市場もあります。

監理ポスト…上場維持基準に抵触の疑いがある場合、監理ポストに割り当てられ、審査が行われます。

【上場廃止が決定した株を保有している場合、どうしたらいいのか】

もし上場廃止が決定した株を保有しているのなら、整理ポスト期間中に早めの売却をお勧めします。

倒産が理由の上場廃止の場合、株式の価値が無価値になってしまうので、上場廃止時には株価が1円や2円といった事も珍しくないからです。

上場廃止までの間に売却しなかった場合、株式市場にて売買が行えなくなるので相対取引になりますが、買い取ってくれる相手を探すのは難しく、売却は困難を極めるでしょう。

投資している会社が倒産してしまう事は残念な事ではありますが、持ち株は処分して新たな投資先を見つけましょう。

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