公募増資【こうぼぞうし】

Public stock offerings

公募増資とは新株式を発行し、不特定多数の投資家に新たな出資を募ることです。
(他に第三者割当て増資、株主割当て増資があります。)

■目的

設備投資など新たに資金が必要になった場合に実施されることが多く、株主層の拡大や、株式分散による株式市場での流通性を高めることが期待できます。

■価格

購入価格ですが、株式市場に流通している発行済み株式の時価よりも若干割安になります。時価より特に有利な価格で発行する場合には、既存株主の利益を保護するために、株主総会でその理由を開示して、特別決議を経る必要があります。

■払込金額の決定方法

払込金額の決定方法としては、投資家の需要状況を決定することができるブックビルディング方式がよく用いられます。

■増資による市場への影響

増資の問題点は、需給の悪化や1株当たりの利益が希薄化することにあります。
株数は増えるのに、企業活動における利益が増加しないためです。
これにより、増資直後は株価が下がりやすくなります。

公募増資は株価が下がりやすくなるため、悪材料と思われがちですが、株価が決められた方向へと動く確率が高いイベントと捉えて、空売りをして利益を狙える代表格が公募増資といえます。

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