ウォーレン・バフェットの名言語録

株式投資で成功を収めた、偉人ウォーレン・バフェット。

世界でその名を知らない投資家はいないと言っても過言ではありません。

そんな彼の名言を追っていきます。

成功者の考えを吸収して、自身の投資に活かしましょう。

【プロフィール】

ウォーレン・エドワード・バフェット

1930年8月30日、アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハ生まれ。

投資家・経営者・資産家・慈善家。

世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主・最高経営責任者。

長期投資の運用スタイルで、バークシャー・ハサウェイに高い実績をもたらした。

株式投資で成功した後も、田舎町のオマハで質素な生活を送っているため、敬愛の念を込めて「オマハの賢人」と呼ばれている。

幼くして商才にあふれ、祖父からコーラを6本25セントで買って1本5セントで売っていた。

11歳のときに初めて株を買う。

シティ・サービスを1株38ドルで3株買ったのだが、1株27ドルまで下落した。

その後、1株40ドルまで戻したところで売却。

しかし、シティ・サービスは長期にわたって成長し続け、株価は200ドルまで上昇した。

この経験を糧に、長期投資の運用スタイルを身に付けたのである。

【名言】

  • リスクとは、自分が何をやっているのかよくわからないときに起こるものです。

株式投資では、企業の倒産リスクなんかよりずっと恐ろしいものがある。

それは自分自身だ。

自分が何に投資しているのか、なぜ投資したのか。

感情的になって、理由もわからず行動を起こしていないだろうか。

そんなときが一番危険に満ちているものだ。

自分を客観的にみて、冷静であるか判断すると良いかもしれない。

  • ポーカーをやり始めて20分たっても、まだ誰がカモかわからない人は、自分がカモなのだ。

ポーカーは株式投資に似ている。

囲碁や将棋のように1対1でなく、多人数で勝負するからだ。

サバイバルのような競技では「誰が強くて、誰が弱いのか」判断できなければ、カモにされてしまう。

状況を把握できていないわけだから、自分は未熟者なのである。

株式投資に当てはめてみよう。

一番強い者は”機関投資家”だ。

言わずもがな、投資の世界では資金力が物をいう。

億単位でお金を動かせる立場にある彼らが有利なのは間違いない。

反対に一番弱い者が”個人投資家”だ。

個人投資家ながら、億単位でお金を動かせる人物もいるが、ごく一部である。

大方は数万円~数千万円の資金で運用しているだろう。

筆者は資金10万円だ。

機関投資家が”ゾウ”ならば、筆者は”アリ”である。

まともに戦ったら、まず勝てない。

でも自分の立場をわきまえていれば、正面からはやりあわない。

アリにはアリの戦い方、武器がある。

熱帯雨林に生息する「軍隊アリ」をご存知だろうか。

軍隊アリは群れで狩りを行う上に、強靭なアゴを持っている。

小さい体からは想像もつかないが、病気で弱っている牛や馬などは食い殺してしまうのだ。

弱者は弱者なりに、戦いのスタイルを確立することが大切だと言えるだろう。

  • 秘訣は、することがないときには、何もしないことだ。

電車内で何もせず、ただ乗っていられますか。

大抵の方は本を読んだり、スマホをいじったりしている。

何もしないことは、とても難しい。

ただ株式投資において「何もしない」という選択肢は重要である。

“買う”か”売る”の2択しかないようだと、いつか退場するかもしれない。

何故なら、そのどちらも難しいときがあるからだ。

いわゆる方向感に乏しい相場である。

こんなときに、せっせと売り買いをしても儲からない。

「何もしない」という第三の選択肢を頭の片隅に入れておいてほしいものだ。

  • 株が下落したときに売ってはいけない。むしろ買うべき。

バフェットならでは考え方である。

この名言は長期投資が視点だ。

長期で保有するなら、できるだけ株価の安いところで仕込みたい。

ただ安易にマネできるものではない。

先見の明が必要だし、何よりみんなと間逆の行動を取らなければならないからだ。

  • 事業の多角化は、無知を隠す一つの手段です。

倒産する企業の原因に、事業の多角化がある。

今の事業に自信がないからである。

あれこれ手を出して失敗してしまうのだ。

一流の企業ならば、取り組んでいる事業に自信があって然り。

株式投資をする際は、その企業が何をセールスポイントにしているか見極めよう。

  • 投資の世界には見送り三振がありません。

これから株式投資をやろうという方に、一度も投資せずに退場するなんてことはあり得ません。

「投資=スイング」と考えられる。

たとえ、投資に失敗したとしてもバットは振っているのだ。

大切なのは空振り三振をいかに減らすかであろう。

  • 幸せと金は別物である。

よく「幸せ=お金」と考える人がいる。

果たして本当にそうだろうか。

例1.一億円と引き換えに視力を失うと言われたら、あなたはお金を選びますか。

おそらく視力を選ぶだろう。

この場合、幸せはお金よりも健康にある。

「幸せ=お金」<「幸せ=健康」

例2.あなたは無人島で生活することになった。お金と食料、ほしいのはどっちか。

きっと、多くの人は食料を選ぶはずだ。

なぜなら、生きるために食料が必要だし、無人島ではお金が使えない。

この場合、お金よりも食料のほうが価値があるだろう。

「幸せ=お金」<「幸せ=食料」

お金があるに越したことはないが、”幸せを約束するものではない”ということを肝に銘じたいものである。

  • ウォール街や証券会社のセールスマンに今の推奨銘柄は何でしょうか?と聞くことは、床屋に行って今日は散髪したほうがいいかなと聞くようなものだ。

株式投資は自分の判断で行わなければなりません。

自分以外はみんな敵であり、他人に相談はできない世界である。

これは株式投資のみならず、商売にも通じてきそうだ。

スーパーに買い物に行って「りんご1つ100円は買いですか」などと店員には聞かないだろう。

自分が納得できる価格で売り買いするのが商売である。

  • 我々が歴史から学ぶべきなのは、人々が歴史から学ばないという事実だ。

人間は失敗を繰り返す生き物だ。

また、夢見がちである。

だから相場もバブルと暴落を繰り返す。

日経平均株価の月足チャートを見れば、一目瞭然であろう。

2016年3月2日現在、日本は安倍首相の打ち出した経済政策「アベノミクス」によって景気はうなぎのぼりだ。

上昇気流に乗って一儲けした人は浮かれているかもしれない。

だが1991年に起きた「バブル崩壊」を思い出してほしい。

景気は一転し、多くの人が損失を抱えた。

まさに”一寸先は闇”である。

くれぐれも同じ失敗はせぬよう、用心したいものだ。

  • ゆっくり金持ちになりたい人なんていないよ。

なぜバフェットの投資法をマネする人が少ないのか。

そんな疑問に答えるかのような名言だ。

「1秒でも早く金持ちになりたい。」

これが投資家の心情だろう。

ゆえに、長期投資よりもデイトレードなどの短期投資に奔りがちだ。

加えてメディアの影響もあるかもしれない。

「デイトレードで資産1億円」

本や雑誌でよく見かける文章である。

確かにデイトレードで資産を1億円にした投資家は存在する。

だが、それはほんの一握りの人たちだけだ。

短期投資が簡単なわけではない。

だからよく考えてほしい。

自分の目標にとって、何が一番近道なのか。

  • 株式を買う理由のもっともバカげているのは、値上がりしてから買うというやつです。

バフェットらしい名言である。

長期投資ではできるだけ安く買い集めたいからだ。

だから、株価が上がってから買うのでは遅い。

しかし、短期投資では株価が上がっている最中に買う「順張り」もあり得る。

名言をそのまま受け止めるのではなく、その人の背景やスタンスを考えることが大切であろう。

  • 尊敬できる人のもとで働きなさい。

給料や福利厚生よりも人間関係の大切さを説いている。

給料が多少安くても良い経験を積んだほうが将来的には役立ちそうだ。

  • 風見鶏を見ているだけでは金持ちにはなれません。

ここでいう風見鶏とはチャートのことだ。

チャートだけで判断するような投資法は成功しないと言っている。

バフェットは長期投資だから、ファンダメンタルも考慮に入れるわけだ。

運用スタイルをマネするならば、チャートだけでなく業績や情勢も判断材料に取り入れていこう。

  • 自分はいずれ金持ちになると信じていました。それについては、一瞬たりとも疑ったことはありません。

ものすごく自信に満ちている名言だ。

偉人には自信家が多いように感じる。

例えば、テニスプレーヤーの錦織圭選手だ。

2014年9月、全米オープンの準々決勝で彼は言った。

「勝てない相手はもういない」

自信がなければこんな発言はできないだろう。

偉人を目指すならば、自信を持って行動しなければならないのかもしれない。

  • 評判を築くには20年かかるが、それを壊すのは5分だ。

地位や名声を築くのはとても大変だということ。

「良い噂はなかなか広がらないのに、悪い噂はあっという間に広がる」とはよく言ったものだ。

人から信頼を得るには時間がかかるが、関係を壊すのは簡単なのである。

株価でいえば、上昇は遅いのに下落は早い。

まるでジェットコースターだ。

物事のスピード関係は「行為=間逆の行為」でないことも珍しくない。

間逆の行為をとったときにどうなるか、そこまで考えて行動したいものだ。

また、一度崩れたものを修復することも大変だと念頭に置きたい。

  • 小額でいいですから、投資をしてください。本を読むだけではダメです。

この名言と同じ意味を持つ、日本のことわざがある。

「習うより慣れろ」

勉強も大切だが、実践による経験はより大切だ。

自動車の教習所を思い出してほしい。

どんなに座学を受けても運転そのものは上手くならなかったはずだ。

実際に運転練習を重ねて、はじめて一人前になる。

投資は失敗したときにお金を失うから勇気が要るかもしれない。

でも、優秀なトレーダーもみんな同じ道を歩んできた。

第一歩を踏み出してみよう。

  • 小さなことで規律を破ると、大きなことでも規律を破るようになる。

小さなルールを守れないようでは、大きなルールも守れないというわけ。

株式投資で大損する理由の1つに”ルールを破る”がある。

例えば、損切りのルールを守れないと塩漬けを作ってしまう。

塩漬けができあがると大きな含み損を抱え、資金凍結にまっしぐらだ。

株式投資において、ルールを守ることは自分の身を守ることにつながる。

一度決めたことはしっかり実行しよう。

  • 過去の業績がどんなにすばらしいものであっても、変化に何ら対応しないでいれば、待ち受けるのは破綻なのです。

過去の栄光にすがりついて慢心してはいけない。

前進することをやめれば、ライバルに追い抜かれる運命なのだ。

相場も常に変動している。

時代によって戦略が変わるのは当然だ。

成功した投資法も、使えなくなるときがいつか来る。

成長には、新しい物事にチャレンジする貪欲さが求められるのだろう。

  • 場合によっては、注ぎ込む金額が少ないことが、かえって失敗になることがあります。長い人生においては、時に信じられないような大チャンスがめぐってくるからです。

場面によっては大胆不敵さが必要だ。

敵が弱っているときに怯むことはない。

ボクシングで、相手が隙をみせたらラッシュをかけるのと同じだ。

ただリスクを伴うから、仕掛けるべき状況なのか、見極める力が求められる。

状況判断を誤ってしまったら、相手のカウンターパンチが炸裂するからだ。

チャンスを逃さないためにも”状況判断力”を是非とも身に付けたい。

【バフェットの人物像】

名言からバフェットの人物像がみえてくる。

「視野の広さ」

「信念」

「忍耐力や辛抱強さ」

長期投資を行っていることからも、忍耐力はズバ抜けているように感じる。

全てをマネすることは難しいかもしれないが、名言をヒントに活用していきたいものだ。

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