【勝ちと負け】
物事には”勝ち負け”があります。
そして、世の中の大半は勝ち負けで成り立っているのです。
スポーツはもちろん、受験や出世も他人と競うわけですから、勝負事と捉えることができます。
では株式投資において、「勝ち」と「負け」とは何でしょうか?
- トレードで利益をあげる
トレードで利益をあげることが1つの「勝ち」と考えられます。
勝ちには違いありませんが、「木を見て森を見ず」です。
もう少し広い視野で追っていきます。
- 資産を増やす
ずばり、株式投資で「勝ち」といえば、資産を増やすことです。
投資家の目標であり、核心をついています。
続いて「負け」について考えます。
- トレードで損失をだす
トレードで損失をだすことが1つの「負け」と考えられます。
損失をだすと負けた気分になるでしょう。
しかし、一時的な負けであれば挽回のチャンスはいくらでもあるのです。
- 資産を減らす
本当の「負け」は、資産を減らすことです。
資産を減らし続ければ退場するかもしれません。
退場すれば、試合への参加資格を失うわけですから、ゲームオーバー同然です。
【塩漬けにも通じる】
《塩漬け》は負けず嫌いな投資家がつくります。
だれであろうと、トレードで損失をだすことはイヤなものです。
そこで「負けたくない」と言わんばかりに損失確定を引き延ばそうとします。
大損や資金凍結に繋がる要因です。
「負けたくない」という気持ちが、悲惨な結果を招くわけです。
目の前の勝負にこだわることは大切ですが、資産を失っては”本末転倒”といえます。
小さな負けは認める勇気を持ちましょう。
【勝率100%】
勝率100%の手法は存在するでしょうか?
答えは限りなく”NO”です。
もし存在するならば、独立した手法でなければなりません。
勝率100%の者同士がぶつかると、どちらか一方は負ける(引き分ける)からです。
負けなしの手法は1人のみ使えます。
競技人口を1万人と仮定して、1万分の1です。
仮に手法を考案できても、いつまで使えるか保証がないでしょう。
マネされてしまったら勝率100%ではなくなるうえに、明日その手法をだれかが閃くかもしれません。
勝率100%の手法を考えることは「労多くして功少なし」と言えるでしょう。
それよりも上手く負ける方法を考えます。
【負け方を考える】
「資産を減らす=負け」と考えるなら、「トレードで損失をだす=負け」ではありません。
トレード1回当たりの損失が小さければ、資産はそれほど減らないわけです。
例.資産100万円の場合
トレード1回当たりの損失:10万円→10回負けたら資産がなくなる
トレード1回当たりの損失:1万円→100回負けたら資産がなくなる
トレードで10連敗はありえますが、100連敗はまずないでしょう。
早めの《損切り》を心掛けることで、資産がなくなるまでに余裕が生まれます。
すると、挽回できるチャンスにつながるわけです。
「何のために株式投資をやっているのか、そのためにどういう行動をとるのが最善か。」
今一度考えてみてください。