見せ玉(見せ板)とは、約定をさせる意思がないのに大量の注文を発注・取り消しを繰り返し、あたかも売買が活発であるように見せかけ、他の投資家に誤解を与える行為です。
これは資金力のあるグループが、保有銘柄を売り抜けたい時に大量の買い注文を入れ、それにつられて買い注文を入れた他の投資家に保有銘柄を売り、約定したら買い注文をキャンセルする事です。
これは公正な取引とは言えないため、金融商品取引法で禁止されています。
見せ玉の図解
あるファンドが1,000円の所に50000株の売り注文を入れています。
売り注文の50000株を約定させるため、995円の所に300000株の買い注文を入れて他の投資家の買い注文を誘います。
他の投資家は大きな買い注文につられてどんどん買い進んで行きます。
売り注文の50000株が約定したら買い注文の300000株をキャンセルします。
罰則内容
金融商品取引法の第197条によって10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられます。
逮捕された例
・2011年8月5日の事件…証券取引等監視委員会が2007年から2010年の3年間に亘って見せ玉を行っていたデイトレーダーを告発した。