成行買停止とは取引規制の1つで、新規公開銘柄(IPO)の成行買いを停止します。
成行買停止の規制がかかりますと、成行買い注文による発注ができません。
しかし、成行売り注文は発注できます。
成行買停止の規制がかかった銘柄でいち早く買いたい場合は、《最大指値注文》を使うとよいでしょう。
《約定》の優先順は時間と価格で決まるからです。
《約定》は受付時間の早いものから成立し、受付時間が同じ場合は価格の高い(低い)ものが優先されます。
成行>最大指値>指値
また、似ている取引規制に《成行停止》があります。
《成行停止》は売り買いともに成行注文が発注できません。
約定を急ぐ際は、売り手も《最大指値注文》を使う必要があります。
【実際の事例】
私が実際に体験した事例である。
2015年12月4日、《新規上場》した「(6184)鎌倉新書」は成行買停止の取引注意情報が出されていた。
上場初日の株価はストップ上限であり、買い気配のみが表示されていた。
一見、ストップ高に張り付いているようだ。
私はストップ高が剥がれた場合に速やかな手仕舞いができるよう、ストップ上限の価格に売り注文を入れた。
すると、すぐさま約定。
(一体どういうことだ!?)
目をこすりながら板をよく見ると、特別買い気配ではなく、画面上には取引注意情報が表示されていた。
成行買停止の規制が入っていたのだ。
つまり、成行買い注文が入らないと特別買い気配にならないようだ。