成行買停止

成行買停止とは取引規制の1つで、新規公開銘柄(IPO)の成行買いを停止します。

成行買停止の規制がかかりますと、成行買い注文による発注ができません。

しかし、成行売り注文は発注できます。

成行買停止325×118

成行買停止の規制がかかった銘柄でいち早く買いたい場合は、《最大指値注文》を使うとよいでしょう。

《約定》の優先順は時間と価格で決まるからです。

《約定》は受付時間の早いものから成立し、受付時間が同じ場合は価格の高い(低い)ものが優先されます。

成行>最大指値>指値

また、似ている取引規制に《成行停止》があります。

《成行停止》は売り買いともに成行注文が発注できません。

成行停止325×118

約定を急ぐ際は、売り手も《最大指値注文》を使う必要があります。

【実際の事例】

私が実際に体験した事例である。

2015年12月4日、《新規上場》した「(6184)鎌倉新書」は成行買停止の取引注意情報が出されていた。

《公募》《売り出し》に申し込んで購入した銘柄だ。

上場初日の株価はストップ上限であり、買い気配のみが表示されていた。

一見、ストップ高に張り付いているようだ。

私はストップ高が剥がれた場合に速やかな手仕舞いができるよう、ストップ上限の価格に売り注文を入れた。

すると、すぐさま約定。

(一体どういうことだ!?)

目をこすりながら板をよく見ると、特別買い気配ではなく、画面上には取引注意情報が表示されていた。

成行買停止の規制が入っていたのだ。

つまり、成行買い注文が入らないと特別買い気配にならないようだ。

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