TOB【てぃーおーびー】【株式公開買付】【Take Over Bid】

TOB(株式公開買付)とは、ある株式会社の株式などの買い付けに関して、証券取引所を仲介せず、不特定多数の株主を対象に「期間、株価、目標取得株数」を公告し、保有する株券等を売却してくれるように呼びかける金融商品取引法上の手続のことです。

市場で株式を購入するのに対し、TOBは短期間で一気に、一定の価格で株式を集めることができます。原則として、市場を通さずに一定の要件を満たす株式を5%以上買う場合は、TOBで買い付ける必要があります。

■目的

1.出資比率の引き上げが必要

2.対象企業の経営権の取得

・企業買収
・子会社化

TOBでも、買収される会社の経営陣等の賛同を得て実施する友好的TOB と、経営陣の賛同を得ずに行われる敵対TOBがあります。

敵対TOBの場合、仕掛けられた対象企業は乗っ取られまいと、第三者に大量の株式取得を依頼したり、発行済株式の総数を増やして買収を阻止しようとする場合もあり、株価にも影響が出る場合があります。

<保有株がTOBになった場合の対処方法>
1.市場で売る
2.TOBの申し込み手続きをする
3.TOBに応じず、そのまま持ち続ける
※TOBによって上場廃止となる場合、保有株を持ち続けることは難しいので注意。

TOB価格は、市場の株価より高めに設定されることが多く、「プレミアム価格」で買い取られます(金額を高めに設定するのは、株を集めやすくするため)。
そのため、株価が上昇することも多々ありますが、TOB終了後は株価が急落することもあるので注意が必要です。

□メリット

買い付け予定数が期間内に集まらなかった場合は、株式を返却してキャンセルできます。

□デメリット

買収を仕掛ける際にこの制度を利用する場合には、買収の意図が明らかになる場合があります。

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