サーキットブレイカー

サーキットブレイカーとは、株式市場や先物市場において、急激な価格変動を抑えるために設けられた制度のことです。

ニューヨークダウが1日に20%も下落した1987年の”ブラックマンデー”を機に、日本の株式市場でも1994年にサーキットブレイカーが導入されました。

制度には健全な売買を促し、投資家を保護する役割があります。

《値幅制限》や「取引停止」がこれにあたります。

《値幅制限》は全営業日に適用されていますが「取引停止」は滅多なことで発動されません。

「取引停止」が発動した事例

・2001年9月12日…米同時多発テロの翌日。米国市場の取引が全て中止になった影響を受け、日経平均先物(大証)の取引が中断となりました。

・2011年3月14日…前週末に発生した東日本大震災の影響を受け、TOPIX先物(東証)の取引が中断となりました。

【話題になった中国のサーキットブレイカー】

中国ではサーキットブレイカー制度を2016年1月4日から導入しました。

2015年夏に上海株式市場が急落したことを受け、サーキットブレイカーの導入に踏み切ったのです。

しかし、制度導入がかえって投資家の不安を煽る結果となってしまったようです。

導入日から株価は大暴落していきなりサーキットブレイカーが発動してしまいました。

中国のサーキットブレイカーは、前日比5%以上の株価変動で15分間「取引停止」、前日比7%以上の株価変動で終日「取引停止」となります。

あまりの混乱からサーキットブレイカーを一時停止し、制度を見直しているそうです。

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