価格帯別出来高とは、その価格でどれだけ取引が行われたかを棒グラフで表したものです。
株価は取引が活発に行われた価格ではゆっくり動き、取引があまり行われていない価格では早く動くという性質があります。
出来高が多い箇所というのは、高値で買った投資家のやれやれ売りが出たり、反発を狙った投資家の買いが入るからです。
反対に出来高が少ない箇所というのは、抵抗となる売りや買いが少ないため、株価は急激に変動しやすくなります。
これらを考慮し、価格帯別出来高では抵抗ラインと支持ラインを探っていきます。
上図は価格帯別出来高の例です。250円と100円で多くの出来高をつけています。
まず1/1ですが、250円を超えられず下落しています。これは250円で保有している人が多く「やれやれ売り」が多く待ち構えている価格帯だからです。
翌日の1/2は、前日に新規買いを行って含み損を抱えた投資家と250円以上で「やれやれ売り」を行う予定だった投資家の損切りが行われるため、さらに下落します。
200円と150円では買いたい投資家が少ないため、しばらく続落しています。
1/6にようやく反発しました。100円では前回取引が盛んに行われているため、買いたい投資家が多くいることが考えられます。