三日待つべし

日々株式市場を眺めてみることは非常に重要です。
兼業トレーダーの方であっても、その日にどんな銘柄が値上がりしたのか、どの業種が買われどの業種が売られたのか、などといったことをチェックしておくことが大事だと言えます。
株価のチェックを行っていると、自分の気にしていた銘柄が自分の買いたい値段に来ていることもあるでしょう。
しかしそんな時に焦って売買を行うのではなく、一度冷静になって本当にそこで買うべきなのか、ということを考えてみてください。

■「三日待つべし」とは

「三日待つべし」は、売買をする際に気持ちをはやらせず三日待ってから取引を行え、という意味の相場格言です。
同じ意味の言葉に「売り買いは三日待て」というものもありますね。

「ここが買うべきポイントだ!」と思うと、どうしても買いたい気持ちに駆られるものです。
「三日待つべし」はそんな逸る気持ちを落ち着かせ、客観的に株価を見つめなおすことが重要だということを説いているのでしょう。

ただし気をつけてほしいのは、前々から売買プランを立てたうえで買うべきポイントが来たのなら、そこが買い場であるかもしれない、ということです。
「押し目待ちに押し目なし」というように、待っていたら買場を逃してしまった…というパターンもあるためですね。
「三日待つべし」という言葉があるのだから数日間待ってみるか、と単純にこの格言を受け止めるのではなく、冷静な取引が出来るならそこで買っても問題はありません。
要するにこの格言は「買う前には必ず待て」と言っているのではなく、「焦りは禁物」だということを言っているのです。

■株式取引では焦らないことが重要

先に見てきた通り、株式取引では焦らないことが重要です。
何かよっぽどのことが起こらない限り、相場は明日もあるのですから買場を焦って探す必要はありません。
株価の値動きに対し、感情を毎回揺れ動かされてしまうと疲れてしまうのではないでしょうか。

また、自分が既に株式を保有している場合、兼業投資家で仕事中に株価が気になって仕方ない、という方もいるかもいるかもしれません。
そういった場合は自分のリスク許容の範囲を超えるポジションをとってしまっている場合が多いです。
相場を眺めたり、トレードを繰り返したりするうちに段々と株価の値動きに対する心理的抵抗は減っていくと思いますが、適切なリスク管理をすることは重要であると言えます。

我々個人投資家はいつでも好きなタイミングでトレードを行えるというのがプロが持ちえぬ優位性です。
また、専業トレーダーでなければいつも利益を狙う必要はないわけです。
当然誰もが儲けたいと思う気持ちを持っているとは思いますが、必ず天与の大相場というのはやってきます。
そこでの売買を推奨するわけではないですが、結果的に見ればリーマンショック、チャイナショックといった過去の暴落相場は絶好の買いのタイミングだったわけです。
未来に起きえる状況に対し、焦らずに準備しチャンスを待つことが重要であると言えるでしょう。

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