みなさん、NISA(ニーサ)を活用されていますか。
NISAは株式投資における税制優遇制度です。
上手く活用できれば、利益をまるまるゲットできます。
そんなNISAですが、実は落とし穴があるのをご存知ですか。
【NISAで塩漬け!?】
NISAの良いところは、年間投資枠の範囲であれば、いくら利益を出そうと非課税になる点です。
例1.
・通常の口座
利益1,000,000円→手取り796,850円
・NISA口座
利益1,000,000円→手取り1,000,000円
株式投資は利益に対して、通常20.315%の税金がかかります。
ところが、NISAは一切税金がかかりません。
これを目当てに、NISAを始めた方も大勢いるかと思います。
例1のように手取りが20万円違ってくるのは大きいでしょう。
しかし、欠点もあります。
株式の売却を行っても、年間投資枠が回復しない点です。
例2.A銘柄を株価20万円、B銘柄を株価30万円、C銘柄を株価50万円でそれぞれ1株ずつ購入した。
例2ではA銘柄、B銘柄、C銘柄を合わせて、NISAの年間投資枠である100万円を全て使いました。
A銘柄、B銘柄、C銘柄のいずれかを売却しても年間投資枠は回復しません。
例3.A銘柄を売却→空いた20万円の枠を再び使うことはできない。
必然的に《長期投資》になりがちです。
しかし、初心者に《長期投資》は難しく、《塩漬け》の原因になります。
《塩漬け》とは大きな含み損を抱え、売るに売れなくなってしまった状態のことです。
特に株式投資を始めて間もない方は、どうしても《損切り》の判断が遅れがちです。
そこで、どうしたらNISA口座を上手く活かせるか考えてみます。
【NISA口座を上手く活用するには?】
1.銘柄選びを徹底する
NISAを活用するためにも、まずは銘柄選びを徹底したいと考えました。
長期にわたって株価の上昇が見込める銘柄を厳選します。
そこで役立つのが週足・月足チャートです。
週足・月足チャートは長期のトレンドを表します。
週足・月足チャートが右肩上がりであれば、株価も長期にわたって上昇しやすいというわけです。
2.損切りラインを必ず決める
もうひとつ、損切りラインを必ず決めてください。
損切りラインを決めていないのに仕掛けてしまうと、いざ暴落に直面したときに慌ててしまいます。
そうならないためにも損切りラインを事前に決めておきましょう。
損切りラインは、できれば浅くおきたいところです。
例4.
建値-5%→建値が1,000円であれば950円が損切りライン
建値-10%→建値が1,000円であれば900円が損切りライン
例4であれば、建値-10%より建値-5%の方が、損切りラインが浅いと言えます。
損切り回数は増えますが、大きな損失を防ぐために浅めの損切りラインが良いわけです。
損切りをすると、NISAの年間投資枠がもったいなく感じる方もいるかと思います。
しかし、大切なのは資金であり、年間投資枠ではありません。
資金を守らなければ、本末転倒な投資といえるでしょう。
3.利益の目標を立てる
損切りライン同様、利益の目標も大切です。
「株を買った後はほったらかし」という方をときどきみかけます。
目標があればほったらかしでも良いですが、そうでなければ危険な投資になってしまいます。
大きな利益を目指すこと自体は悪くないでしょう。
しかし、いつまでも利益確定せずにいると、含み損に変わっていたなんてことになりかねません。
そうならないためにも、利益の目標をしっかりと立てましょう。
4.情報をキャッチする
株価だけでなく、ニュースにも目を向けましょう。
特に、テロや災害は市場に大きな影響をあたえます。
「保有株がいつの間にか暴落していた」なんてことにならないよう、気をつけたいものです。
常日頃から情報収集するクセをつけると良いでしょう。
【まとめ】
NISAは上手く活用できれば、節税対策に有効です。
そのためにも、利益目標と損切りを事前にしっかりと決めて投資しましょう。