【まずStop価格とは何か】
Stop価格とは値幅制限における上限価格と下限価格の事を指します。
上限価格を《Stop高》、下限価格を《Stop安》と言います。
例えば株価50円の場合、下図基準株価に該当する箇所は1円以上100円以下の部分になります。
値幅制限は±30円ですので、Stop高は80円、Stop安は20円となります。
何故このような制度が設けられているのか説明しますと急激な暴騰・暴落による価格変動を抑制するためです。
不測の損害から投資家を保護する役割があり、Stop価格で1日置く事で投資家に冷静な判断を促します。
*海外の市場では値幅制限を設けていない場合もあり、取引を行う際はご注意下さい。
【Stop価格の決定方法】
最大騰落率の平均を調べてみたところ、上が25.5%、下が17.3%という結果が出ました。
最大騰落率(高)は25.5%前後に、最大騰落率(低)は17.3%前後になるよう制定されているようです。
また500円以上の株価には制限値幅の増え方に法則性があります。
1、1.5、3、4、5、7の順の繰り返しで一巡する度に0が1つずつ増えて行きます。
*なお値幅制限が拡大される場合があります。
- 3日連続でStop高またはStop安
- 3日間ともザラ場中に出来高がない
上記2つの条件に該当する場合は値幅制限の拡大処置が取られます。
Stop高の場合→上限が2倍の値幅に
Stop安の場合→下限が2倍の値幅に
これらの拡大処置はザラ場中に出来高があった日の翌営業日に解除されます。
上図は拡大処置の図解です。
ザラ場中に出来高のないStop高(寄らずのStop高)が3日連続で続いた場合、よく営業日以降値幅制限の上限が2倍になります。
例.Stop高3日目の終値が500円だった場合、翌営業日の値幅は通常+100円~-100円のところが+200円~-100円となります。
【配当権利落ち日のStop高・Stop安について】
配当権利落ち日は、Stop高・Stop安の判定が通常と異なります。
株価から配当金相当の金額が差し引かれ、《値幅制限》もその後の株価を採用します。
そのため、取引の際は注意が必要です。
詳しくは《配当権利落ち》をご覧ください。
【連続Stop高・Stop安記録】
・連続Stop高記録
「(3807)フィスコ」…18日間連続。(2009年2月2日~2月26日)
・連続Stop安記録
「(9435)光通信」…20日間連続。(2000年3月31日~4月27日)