誰でも株式投資をするならば、出来るだけ損をせずに利益を得ていきたいもの。株の買い付け方には無数の種類が存在しますが、中でも有名なのが「ドルコスト平均法」ではないでしょうか。
■ドルコスト平均法とは
ドルコスト平均法とは、ある商品(株式や投資信託など)を定期的に一定額ずつ買っていくという投資手法です。(例:投資信託を12か月、毎月1万円の枠で買い続ける)
その特徴から積み立て投資を始めとした長期投資でよく利用される売買のスタイルで、「定額買い付け法」とも呼ばれます。定期的に一定”量”の買い付けを行っていく場合よりもリスクが低くなり、お得になる場合がある手法です。
■ドルコスト平均法のメリットとデメリット
どんな投資手法も絶対に設けられる、というものは非常に少なく、ドルコスト平均法にも当然メリットとデメリット両方の側面が存在します。
ドルコスト平均法の最大のポイントは、どんな場合でも一定の購入額内で買い付けをするということ。そのため株式の値段が安いときは多めの枚数を、値段が高いときは少なめの枚数を購入することになります。そのことから、取得価格が平均化されたり、高値掴みをする危険を低減出来たりというメリットがあります。
デメリットとしては、地合いと時間軸を考慮しないと上記のような利点が機能しない可能性がある、ということでしょう。例えば価格が下がり続ける中でドルコスト平均法を行っていった場合、取得平均単価は下がっていくものの、ただの「ナンピン買い」となってしまい、利益が生まれにくくなるという循環に陥ってしまう可能性があります。
機械的に購入を行っていくため、価格の上下にあまりメンタルを左右されない手法ですが、最終的にリターンを得られるようにするには押し目を作りつつも上昇トレンドとなりそうな銘柄を選ぶ必要があるでしょう。
■どんな場面で使えるのか
以上のことを踏まえ、ドルコスト平均法がどういった場合にその効果を発揮するのかについて考えてみましょう。まず、ドルコスト平均法に向いている商品は投資信託であると言えるでしょう。日々株価が変動する株式と違い、一定額での積み立てが可能であるためです。
ドルコスト平均法は株には向いていない、というサイトも見られますが、その銘柄の特徴を十分に知った上で投資を行っていくならば効果のある投資法だと言うことが出来るでしょう。「その銘柄の特徴」に含まれる要素としては、「上昇相場を作っていく」ということが必ず入ってきます。また、利益確定のポイントも非常に重要になってきます。
「一定額で購入を続けていく」というシンプルなこの手法ですが、どんな商品・銘柄を選ぶかというのはとても大事で、これからの相場や景気のトレンドをある程度予測した上で売買を行っていく必要があるでしょう。