特定口座とは《口座区分》の一つです。
特定口座には源泉徴収有りと源泉徴収無しがあります。
証券口座を開設する際に、一般口座・特定口座(源泉徴収有り)・特定口座(源泉徴収無し)の中から一つを選択します。
特定口座を選ぶメリットをみていきましょう。
- 確定申告が簡単になる
特定口座を選ぶと確定申告が簡単になります。
源泉徴収有りならば、証券会社が一から全て手続きを行ってくれます。
また、源泉徴収無しにおいても、年間取引報告書を使って申告が可能です。
あわせてデメリットもみていきます。
- 必要のない納税をしてしまうときがある
特定口座の源泉徴収有りを選択していると必要のない納税をしてしまうときがあります。
実は年間の利益が200,000円以下の場合、納税しなくてもよいのです。
ところが、源泉徴収有りだと利益がいくらであっても証券会社が勝手に納税します。
納税することによって、利益200,000円が159,785円になってしまいます。
約4万円ですから、これは大きいでしょう。
- 損益の通算ができない
複数の口座を持っている場合、一般口座か特定口座(源泉徴収無し)でなければ損益の通算ができません。
例1.特定口座A(源泉徴収有り)の利益400,000円、特定口座B(源泉徴収有り)の損失200,000円。
例1の二つの口座をあわせると損益は+200,000円です。
納税する必要がありません。
しかし、源泉徴収有りを選択しているので、特定口座Aは証券会社が納税してしまいます。
400,000×0.20315=81,260
およそ8万円も損してしまうのです。
小額投資を予定している方は、一般口座か特定口座(源泉徴収無し)を選びましょう。