ストキャスティクス

ストキャスティクス(Stochastics)とは、日本語では推測統計学と言われています。

「オシレーター系」と呼ばれる分析チャートの一種です。株価のある一定期間の変動幅と終値の関係から、相場の相対的な強弱の勢いを推計しようとしたもので、「買われすぎ」や「売られすぎ」の状態を0~100%の範囲で示すことのできる指標です。相場の天井、または底を見極めるのに役立ちます。

先行する%K、遅行する%D、一定期間の%Dの平均を取ったSlow%D(SD%)という3つの数値を使用します。

-Kと-Fastなど2本の指標のクロスが売買ポイントとなり、株価がある一定のレンジで動いている場合、「押し目買い」や「利食い売り」に効果的に使うことのできる指標となります。

□ストキャスティクスの性質

ストキャスティクスは逆張りのテクニカル分析という性質があります。そのため、利益確定は素早く行う必要があると言えるでしょう。ストキャスティクスの手仕舞いのサインを待ちすぎると利益を確定するのに出遅れてしまうリスクがあるからです。また、強いトレンドが形成されたときに、ストキャスティクスは上下に張り付いてしまい昨日できなるなることもあります。短期売買に向いているテクニカル指標ということができるでしょう。

考案者:ジョージ・レーン

【計算方法】

※ Xには一般的には5または9(今回は5)、Yには3が使われることが多い

ストキャスティクス図1

Stochastic

ストキャスティクス図2

Stochastic 2

ストキャスティクス図3

計算式上0%~100%の範囲の推移するが、25%以下は売られすぎ、75%以上は買われすぎとなります。

数値だけではなく、2本の線を組み合わせて売買を判断することもあります。
【ファーストストキャスティクス】
%Kと%Dが25%以下で、%Kが%Dを下から上に突き抜ければ買い。逆は%Kと%Dが75%以上で、%Kが%Dを上から下に突き抜ければ売り。
スローストキャスティクス
%Dと%SDが25%以下で、%Dが%SDを下から上に突き抜ければ買い。逆は%Dと%SDが75%以上で、%SDが%Dを上から下に突き抜ければ売り。

※ファーストストキャスティクスは乱高下激しいため、だましも多いので、一般に分析に使われるのは、「スローストキャスティックス」の方がよいとされています。

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