一般口座とは《口座区分》の一つです。
証券口座を開設する際に、一般口座・特定口座(源泉徴収有り)・特定口座(源泉徴収無し)の中から一つを選択します。
法人で資産を運用する場合は、一般口座しか選択できませんので注意が必要です。
早速ですが、一般口座を利用するメリットとデメリットをみていきましょう。
【メリット】
- 取引で利益が出ても、すぐさま源泉徴収されない
株式投資は、年間利益に対して20.315%の税金がかかります。(2016年6月現在)
一般口座を選択している場合、取引で利益が出ても、すぐさま源泉徴収されません。
取引を行った翌年に、自ら確定申告を行って納税します。
資金効率で言えば、一般口座が最も優れているわけです。
例1.A銘柄を株価190,000円で買って、株価200,000円で売った。
例1では利益が10,000円出ていますが、一般口座と特定口座(源泉徴収有り)では口座残高が違ってきます。
一般口座の口座残高:200,000円
特定口座(源泉徴収有り)の口座残高:197,969円
一般口座であれば、次回の投資に200,000円まるまる使えます。
資金を最大限に活かしたい方は、一般口座か特定口座(源泉徴収無し)を選ぶと良さそうです。
- 一般口座でしか取り扱っていない商品がある
国債や社債など、一部の商品は一般口座でしか取り扱っていません。
もし、株式以外にも投資する予定があれば、口座開設時に確認しておきましょう。
【デメリット】
- 確定申告の手間が発生する
一般口座の場合、納税手続きは全て自分で行わなければなりません。
会社勤めの方は、特定口座(源泉徴収有り)か特定口座(源泉徴収無し)がおすすめです。
- 国民健康保険料が上がる
個人事業主の方は、一般口座を選ぶと国民健康保険料が上がる可能性があります。
これは総所得が増えたとみなされてしまうからです。
個人事業主の方については、確定申告を必要としない特定口座(源泉徴収有り)をおすすめします。
それでも資金効率を最大限に活かしたい方は、一般口座も視野に入るでしょう。