現物取引【げんぶつとりひき】

physical transaction

現物取引とは、株式市場において、自分の手持ち資金で株を買ったり、自分の保有する株を売る通常の株取引のことです。一般に、「現物」と省略されます。

(例.)100万円を用意→100万円分、取引できます。また、最大損失額も100万円となります。

■差金決済の禁止

差金決済とは、現物の受け渡しを行わずに、売りと買いの差額の授受で決済することで、同一日受渡日に同一資金で同一銘柄を重複して現物売買を行った場合、差金決済となることがあり、現物取引では差金決済が禁止されています。

(例1.)A銘柄を株価100万円で購入→株価101万円で売却。この日に再び、101万円を使用してA銘柄を購入することはできない。(A銘柄以外は取引できる。)

(例2.)保有中のA銘柄を株価101万円で売却→株価100万円で買戻し。この日に再び、A銘柄を売却することはできない。(A銘柄以外は取引できる。)

なお、同一資金で異なる銘柄への乗換売買は可能です。

□参考

<金融商品取引法第161条の2に規定する取引及びその保証金に関する内閣府令第10条>

金融商品取引業者は、顧客が信用取引を行うことを有価証券の売買の注文と同時に明示しない取引(*)については、当該顧客が当該取引による買付け又は売付けに係る有価証券について、これと対当する有価証券の売付け又は買付けにより、これを決済する取引を行ってはならない。
(*現物取引のこと)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする