プロスペクト理論とは、人間が利益を得る時と損失を被る時の行動の違いを実証したものです。
不確実性の物事に対し、意思決定する際は心理的背景が関わっていると考えられています。
プロスペクト(prospect)は英語で「展望」や「期待」という意味があります。古くの語源は宝くじが由来であるとされています。
上図はプロスペクト理論の例ですが、利益が発生する際は確実性のある行動を取るのに対して、損失が発生する際はリスクのある行動を取ります。
なぜ利益と損失で行動に違いが出るのかと言いますと、人間の本能ではもらえる物に対しては確実にもらいたいと考え、損失はできる限り回避しようと考えるからです。
これを株式投資に当てはめると人間の本質的に多くの人は「損小利大」の傾向になりやすいようです。
ちなみに上図の例では(A)と(B)のどちらを選択しても期待値は同じです。
株式投資においては上図のような状態に陥りやすいです。
このプロスペクト理論によって損失を先延ばしし、「塩漬け株」を作ってしまうのです。
これはメンタルを鍛えることで克服できます。
損切りできないと株式投資で成功することは難しいので、身につけることをおすすめします。