チャネルラインとは、トレンドラインに対して平行に引いたサポートラインのことです。
上昇トレンドであれば、安値を結んだものがトレンドラインとなり、高値を結んだものがチャネルラインとなります。
トレンドラインが押し目買いの目安になるのに対し、チャネルラインは天井売りの目安となります。
どちらのラインも《逆張り》で仕掛けます。
例1.A銘柄の株価推移
1日目:始値(安値)100円、終値(高値)110円
2日目:始値(安値)110円、終値(高値)120円
3日目:始値(安値)120円、終値(高値)130円
4日目:始値(安値)130円、終値(高値)140円
5日目:始値(安値)140円、終値(高値)150円
始値(安値)100円~始値(安値)140円を結んだものがトレンドライン。
終値(高値)110円~終値(高値)150円を結んだものがチャネルライン。
まずトレンドラインですが、安値が徐々に切り上がっていることから上昇トレンドだとわかります。
10円ずつ切り上がっていますから、6日目に押し目買いを狙うならば、株価150円が妥当でしょう。
買ったはいいけど、売りの目安はどこになるのか。
そのような際にチャネルラインが活用できます。
終値(高値)を見ると、始値(安値)同様、10円ずつ切り上がっていることに気付きます。
ずばり、6日目のチャネルラインは株価160円です。
株価150円で買って、株価160円で売るというのが一つの売買基準になります。
株価150円を割れた場合は下降トレンドへの転換も考えられます。
リスクを避けるためにも、ラインアウトしたら速やか手仕舞うことをおすすめします。
【実践での考え方】
トレンドラインとチャネルラインが長く引けるほど、そのトレンドは強い傾向にあります。
同じ上昇トレンドの銘柄であっても、10日間より20日間のラインを引ける方がはるかに信頼性が上がるわけです。
トレンドラインとチャネルラインは《逆張り》に用いますが、トレンド通りに売買するのが基本となります。
つまり上昇トレンドが続いている銘柄では、トレンドラインで買い仕掛け、チャネルラインで売り手仕舞いを行うのです。
反対のチャネルラインで売り仕掛け、トレンドラインで買い手仕舞いはリスクが高くなります。
上昇トレンドが長く続いているということは、これからもそのトレンド続く可能性が高いからです。
【ラインがうまく引けない場合】
ラインがうまく引けない場合は、トレンドが失われていると考えられます。
週足や月足といった時間軸の長いチャートでラインを引いてみてください。
およそのトレンドがわかるはずです。
しかし、短期では株価がどちらに動くかわかりませんから、仕掛けチャンスが到来するまでじっくり待ちましょう。