最良指値注文

最良指値注文とは、価格を指定せずに最良気配で《約定》させる注文方法です。

価格を指定しない点、《成行注文》に似ているようですが違った利点があります。

《成行注文》の場合ですと、注文株数が最良気配の株数を上回った際、次の最良気配で約定します。

《成行注文》の恐い点は思わぬ価格で《約定》する場合があるということです。

というのも最初の最良気配と次の最良気配に価格差が生じていることがあるからです。

これは《出来高》が少ない銘柄や板が薄い銘柄によくみられ、そのようなときに《成行注文》で発注してしまうと意図しない売買が成立して後悔することになります。

しかし、最良指値注文の場合、注文株数が最良気配の株数を上回った際もその最良気配に注文が残り続けます。

そのため、思わぬ価格で《約定》するのを防ぐことができます。

最良指値注文321×325

例えば上図のような状況で新規買いの1,500株を最良指値注文で入れてみます。

最良指値注文2 321×325

すると上図のように、最良売り気配であった501円に注文が入り、1,000株は約定、未約定の500株は501円のところに注文が残ります。

《成行注文》であった場合は、未約定の500株は501円のところに注文が残らず、次の最良売り気配である502円で即座に《約定》することになります。

使い分け方

最良指値注文→出来る限り早く《約定》させたいが、思わぬ価格で《約定》することは避けたい。

《成行注文》→価格はいくらでもよいので、出来る限り早く《約定》させ、なおかつ未約定は避けたい。

最良指値注文有効場面 325×325

このような板であれば《成行注文》よりも最良指値注文を使いたいところです。

先程紹介した例と比べて板が薄いですし、何より価格がとんでいます。

この場面を《成行注文》で発注してしまうと想定外の価格で《約定》しそうです。

そのため最良指値注文は板が薄い銘柄を売買したいといった際に、有効であるといえるでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする