相場操縦とは自己の利益のために人為的に相場を形成することです。
仮装売買や馴れ合い売買もこの相場操縦に含まれます。
主な相場操縦と思われる行為
- 市場関与率が高い取引
- 買い上がり・売り崩し行為と思わしき取引
- 高値更新・安値更新を乱発させる取引
- 株価のつり上げ・押さえつけ、株価を固定させるような取引
- 終値に関与するような大量の取引
このような行為を繰り返すと金融商品取引法違反により、証券取引等監視委員会から警告され、悪質な場合は罰則が科せられます。
板が薄い銘柄で大量発注を繰り返した場合、市場関与率が高くなりますので注意が必要です。
上図は買い上がりの例です。50円の所に50万株の買い注文を入れていますが、意図的に相場を急変動させているので相場操縦に当たります。
上図のように高値更新を意図的に行う事は禁止されています。
上図は押さえつけの例です。100円の所に50万株の売り注文を故意に入れました。他の投資家は「これでは上値が重くて株価は上がらないのでは」と思い、投げ売りしてしまいます。これは他の投資家を下値に誘導しているため、公平な取引とは言えず、株価操縦に当たります。
上図は大引け直前に20万株の買い注文が入った様子です。299円か300円で終わりそうだったところ、大量発注により302円で引けました。これだけでは違法と言えませんが、何度も繰り返すようですと相場操縦の疑いがかけられます。