青空銘柄

■青空銘柄とは

青空銘柄とは、証券取引所に上場していない株式、いわゆる未公開株のことを指します。日本証券業協会の規則によって、証券会社は原則として青空銘柄への投資の勧誘をすることが禁じられています。そのため、この青空銘柄の取引を行う場合、投資家は自分自身で取引の相手を見つけ、売買の交渉を行う必要があります。

■青空銘柄の特徴

こうした青空銘柄(未公開株)の特徴として、ハイリスク・ハイリターンということがあげられます。一般的に企業の創業者やその一族、または創業間もない企業に対して専門に投資を行っているベンチャーキャピタルが保有しており、一般的に流通することはありません。しかしながら、ベンチャーキャピタルのビジネスモデルは、10社中1社が株式上場まで漕ぎつけることができれば、残りの9社からほとんど利益がでない、もしくは全く回収することができなかったとしても十分に利益がでる、と言われています。このように、未公開株への投資はリスクが高い分、投資した企業がIPOにまでたどり着くことが出来た場合、大きな利益をもたらしてくれます。
また、先述したように、青空銘柄の場合、投資家は自分自身で取引相手を見つけ、売買の交渉をしなければならないというデメリットもあります。そのため、一度投資をしてしまうと、売りたくても売れないという状態に陥る可能性があることには注意が必要です。

■その魅力は詐欺にも利用されるので要注意

しかし、そうした非常に魅力的な投資先であるがゆえに、こうした青空銘柄は詐欺にも利用されることがしばしばあります。詐欺の常とう手段として、「よくお世話になっている貴方だから教えますが、あの企業はすぐに上場して株価が跳ね上がりますよ。私はあの企業の社長と知り合いだから、あなただけにその企業の株を特別に譲渡しますよ。」などと勧誘し、実際には上場の予定がない企業に投資をさせられたり、そもそも株券が届かず仲介者がいなくなったりするといった手段がよく用いられています。
そのため、青空銘柄の取引きを持ち掛けられた場合には、そうした甘い言葉にすぐにはのらず、しっかりと自分でその企業について調査を行ってから取引を行うかどうかを決めるようにしましょう。

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