全てのデータを平等に扱い平均値を計算する単純移動平均に対して加重移動平均や指数平滑移動平均は、直近の価格に比重を高く、過去になるほど比重を小さく反映させた移動平均線です。
指数平滑移動平均は、直近の価格を2倍(加重)することで、最新の価格の動きを重視し、相場の動きに素早く反応できます。
「平滑化係数」と呼ばれる0と1の間をとる定数α(平滑定数)で比重の減少度合いが決められます。
基本的な使い方は単純移動平均線と同じなので、より早く売買タイミングをつかむため単純移動平均線の補完として併用するとよいでしょう。
■計算方法
※移動平均の日数を5日とした場合
1日目の計算式
EMA=過去5日間株価合計÷指定期間(5日)
2日目以降の計算方式
EMA=前日のEMA+α×(当日終値-前日のEMA)
※α(平滑定数)=2÷(n+1) ← ※今回は5日間の為、nは5を入力
※2回加えるため、価格数が1日分増えるので、(n+1)で割る。