最大指値注文

最大指値注文とは、買い注文であれば値幅制限の上限で発注し、売り注文であれば値幅制限の下限で発注します。

例.A銘柄の前日終値が500円。

株価500円の値幅制限は±80円ですから値幅上限は580円、値幅下限は420円となります。

最大指値注文で買い注文を入れた場合→580円で《指値注文》を入れるのと同じ。

最大指値注文で売り注文を入れた場合→420円で《指値注文》を入れるのと同じ。

いくらでもよいという《成行注文》に次ぐ優先度で《約定》できます。

《成行注文》との違いは一部約定後に未執行数量が残った際、その未執行数量の注文を出し続けることができるという点です。

値幅上限まで買われる《ストップ高》になった場合、売り注文がなく《約定》できないことがあります。

その場合、《成行注文》で未執行数量が残ると注文が失効してしまいます。

しかし、最大指値注文であれば未執行数量が残っても値幅上限で注文が残ります。

つまり、その後に売り注文が出てきて《約定》できる状態になっても、再度注文を出しなおす必要がなくなるというわけです。

最大指値注文286×325

このような板のときに最大指値注文で1,500株の買い注文を入れてみます。

最大指値注文2 285×325

すると上図のように未執行数量である300株の注文が板に残り続けます。

《成行注文》であった場合、この300株の注文は板に残らず失効となります。

注文を出しなおす手間がかからないため、場中板を見ていられないサラリーマンの方には重宝する注文方法といえるでしょう。

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