吸収金額とは市場から調達する資金のことです。
吸収金額=新規公開株数×株価
実は新規公開株(IPO)の《初値》が高いか安いかはこの吸収金額が大きく関わっています。
市場からの資金調達額が大きいと1株当たりの価値が薄くなり、投資家に敬遠されてしまいます。
故に吸収金額は小さい方が人気が出やすく、《初値》も高騰しやすくなります。
特に吸収金額が5~10億円規模の小型案件は狙い目といえます。
しかし50億円を超えてくるような吸収金額となると大型案件といえ、投資妙味は減少してしまいます。
ここで例を紹介していきます。
2015年7月16日に新規上場した「(3917)アイリッジ」は初値騰落率+429.2%とものすごく高騰していますが、吸収金額は4.55億円と小型案件だったようです。
一方初値が下落したケースでは2015年4月8日に上場した「(4592)サンバイオ」という銘柄がありますが、初値騰落率-14.6%の吸収金額は149億円でした。
このように《初値》が高騰したケースと下落したケースの吸収金額の差は歴然です。
新規公開株(IPO)に申し込む際は吸収金額もおさえておくと良いかもしれません。