フィボナッチエクスパンションとは調整後の再上昇の際、どこまで上がるか目安を測るテクニカル指標です。
エクスパンション(expansion)は英語で「拡大・拡張」の意味を持ちます。
・フィボナッチとは…自然界に多く存在し、黄金比とされる数値のこと。
フィボナッチエクスパンションの作成・使い方
「に」の目安を測るためにフィボナッチエクスパンションを用います。
「い」~「ろ」の上昇幅が「A」となります。
調整後の「は」から「A」の61.8%・100%・161.8%の位置に直線を引き、これが「に」の目安となります。
なお100%の位置は一目均衡表の値幅観測論におけるN計算にも使用されています。
フィボナッチエクスパンションの例
上図は「(8462)フューチャーベンチャーキャピタル」の日足チャートです。
「い」~「ろ」の上昇幅「A」は972円となります。
1180-208=972
調整後の安値「は」691円から972円の61.8%と100%に直線を引きました。
972×0.618=601 691+601=1292
972×1.0=972 691+972=1663
1,292円のラインは越えたので次の目標は1,663円だったのですが、手前の1,549円で失速してしまいました。
必ずラインにタッチするわけではなく、このように手前で反落することも多々ありますのであくまで目安として活用するとよいでしょう。