■天井と底を見極めたい短期投資の方へ
短期投資を行っている投資家の方ならぜひとも知りたいと思うのが、いつ相場が天井に達し、またいつ相場が底を打つのかということではないでしょうか。この天井と底値を見極めることができれば、投資で利益を出せるようになることは間違いないでしょう。では、そうした天井と底値を判断する際に、ぜひとも思い出してほしい格言を今回は紹介しましょう。
■「天井三日、底百日」
その短期投資を行う際にぜひとも覚えておいて欲しい格言がこの「天井三日、底百日」です。これは株価の基本的な動きを一言で表した格言で、株価が右肩上がりになっていたとしても、最高値圏であり続けるのはほんのわずかな時間で、逆に株価が低迷する時間は非常に長いという意味です。いわば、典型的な相場というのは山型を描くと考えてよいでしょう。底値圏にある時にはゆっくりと少しずつ上昇していき、ある時急騰する時期が訪れたと思ったのもつかの間、今度は一期に値下がりし、再び株価が上昇するまでに長い期間にわたって低迷する時期が訪れます。
■短期投資では売却のタイミングはわずかな期間
この「天井三日、底百日」という格言は、短期投資をする場合には、利確のチャンスがごくわずかな時間しかないことを私たちに教えてくれています。典型的な相場では、株価が急騰し、その高値が維持されるのはわずかな期間しかありません。なぜなら、株価が急騰するということは、それだけ利確しようとする投資家も多く現れるからです。そのため、このわずかなチャンスをものにせず、「まだまだ値上がりするかもしれない」と保有し続けていると、あっという間に株価が下落してしまい、長い長い「底百日」を迎え、利益が出るまで長い期間にわたって株を塩漬けにするか、場合によっては損切をするかの決断を迫られることになってしまいかねません。そのため、値上がりしたと思えば、欲張らずに即座に利確をしたり、またもし天井で売れずに値下がりし始めた場合には早めに売却することを心に決めておくことが投資をする上では重要となります。