PER(株価収益率)【ぴーいーあーる(かぶかしゅうえきりつ)】

1株当たりの当期純利益の何倍まで買われているのかを示す値です。

Price Earnings Ratioの略で、単位は「倍」。

株価を1株当たりの当期純利益で割って求めます。

PERが大きいほど、会社の業績に比べて株価が高くなって(買われ過ぎて)いると言え、逆にPERが低ければ、業績は良いのに株価は低くなって(過小評価されて)いると言えます。

例えば、前期の1株当たり当期純利益が10円、現在の株価が200円ならPERは20倍です。
同業種の平均PERが30倍であった場合、同業他社に比べてこの会社の評価は低すぎると思われるならば、同業種の平均である30倍程度が適正な株価ではないかということで、「株価は300円の水準まで買える」と判断することができます。
また、会社単独の判断材料として利用する時は、同様に前期の1株当たり当期純利益が10円、現在の株価が200円、PER=20倍の会社があり、その会社の今期1株当たり当期純利益の予想が30円と増収予想であるならば、「株価は300円の水準まで買える」と判断する、というようにも利用できます。

但し、PERは絶対的、客観的な価格基準を示すものではなく、あくまでも同業種の収益状態や、将来の収益予想などの会社の評価と比較した相対的な基準でしかありません。
その為、その会社の損益状態に特別の事情(不動産の売却や購入など)があった場合には、特別大きい(小さい)値になったりすることがあり、そのまま同業種の平均や、過去の業績と比較できないこともあり、注意が必要です。

また一般的に、成長が期待される会社のPERは大きく、そうでない場合は小さくなる傾向があります。

<計算式>
株価÷(当期純利益÷発行済み株式数)=PER(倍)

【EXCEL計算方法】
具体的に「(8411)みずほフィナンシャルグループ」を例にとって見てみましょう。

同社のホームページに掲載されている発行済株式総数は、普通株式で24,392,920,767株とあり、当期純利益は550,000,000,000円(27年3月期予想)とあります。
同社の2014年12月18日の終値は198円ですので、
PERは198÷(550,000,000,000÷24,392,920,767)=8.78倍となります。

※当期純利益や発行済株式総数の数字は、期末予想の数字を使用するか、前期末の値を使用するか、期中平均の数字を使用する等、考え方によって様々あり、どの数字を使うかによって捕え方は変わってきますが、ここでは同社のホームページに発表されている数値(27年3月期予想)を使用しています。

PER690X500

PER550×304

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