■「当たり屋につけ」とは
「当たり屋につけ」とは、投資の世界で常に勝ち続けているような人と同じ売買を行うことを指します。
FXでは9割の人が負けると言われるほど、投資の世界で利益を出し続けることは簡単ではありません。
しかしながら、世の中にはそうした負け組にならず、常に勝ち続けている、「当たり屋」と呼ばれる人がいることも確かです。
そこで、自分で色々と悩んで投資先を探して利益を出すことはいっそ諦めて、その利益を出し続けている人と同じポジションをとることで自分も利益を獲得した方がよい、という可能性も十分にあります。
■当たり屋の判別と、その人のリアルタイムな情報収集が必要
しかし、この「当たり屋につけ」という投資手法を実践するためには、まずその「当たり屋」と呼ばれる人たちを見つけ、その上でその人たちがどんな銘柄に投資を行っているのかについてリアルタイムで知る必要がある、という2つの課題をクリアしなければなりません。
仮に、当たり屋ではない人の投資をマネしてしまえば、当然利益はでず、また当たり屋の投資をマネしたとしても、タイミングが遅れてしまえば状況が変わっていて利益がでない、ということは十分に起こりえます。
そのため、「当たり屋につけ」という投資の格言を実行する際にも、投資の雑誌やブログで銘柄を推奨している人がいれば、その人たちの過去の推奨銘柄がどのような株価の推移をたどっているのかについてしっかりと情報収集する必要があります。
また、その推奨のタイミングとほぼ同時期に売買が出来るように常にその人たちの発言に目を光らせておく必要もあります。このように、「当たり屋につく」場合にも労力をかけずに利益が出る、というわけではなく、しっかりと情報収集を行っていく必要があります。
■「利益が出た」という報告には要注意を
この「当たり屋」を見つける際に注意しなければならないのは、銘柄の推奨を行っている人の「利益が出た」という報告を鵜呑みにしてはいけない、ということです。
毎日、多数の銘柄を推奨していればその中からいくつかの銘柄は株価が上昇し、予測が当たった、ということになるのは当然のことです。
そして、予測が外れた銘柄については何も触れないようにすることであたかも投資の予測が全て当たっているかのように振る舞うことも可能です。
特に、近年では数多くの投資家がブログなどで投資銘柄の推奨などを行ったりしていますが、ブログでは後から記事を編集することなども簡単に出来てしまいます。
そのため、「この人がブログで紹介している銘柄はいつも当たってるなあ」とすぐに納得してしまうのではなく、本当に予測した結果なのか、編集されていないかなどを考える必要があるでしょう。