カギ足とは「値幅足」のことです。
その名のとおり、値幅を捉えることに重点を置いています。
横軸に意味はなく、非時系列のチャートといえます。
【カギ足の作成方法】
まずは線を描くための値幅基準を決めましょう。
例では10円にしました。
次に線を描く際のルールですが、株価上昇時は上方へ、株価下落時は下方に向かって線を描きます。
いずれも終値をベースにします。
もう一つのルールが、株価が同一方向へ動いた場合は線を継ぎ足し、反対方向に動いた場合は横軸を引いてから線を描きます。
横軸の長さは自由で構いません。
早速、例を解説していきます。
1日目ですが、終値100円となっています。
これを基準にカギ足を描いていきます。
2日目の終値は105円で株価は上昇していますが、値幅基準の10円に達していません。
ですから、記入は無しです。
3日目にようやく10円以上株価が動きました。
下方に向かって線を描きます。
4日目は10円以上の続落となりました。
下方に向かって線を継ぎ足します。
5日目は10円以上の反騰となりましたので、横軸を引いてから上方へ線を描きます。
6日目は値動きが10円未満ですので記入無しです。
7日目は10円以上株価が上昇しましたので線を継ぎ足します。
8日目は反落ですから、横軸を引いてから下方へ線を描きます。
9日目は10円以上株価が切り返しました。
再び横軸を引いて上方に線を描きます。
10日目は続騰になりましたので、線を継ぎ足します。
以上でカギ足の完成です。
難しく感じますが、慣れるとすいすい描けます。
【売買の判断】
- 一段抜き
一段抜きはカギ足の基本形です。
考え方は同じで、ネックラインを抜いたら買い、ネックラインを割ったら売りです。
直近安値が切り上がっている、または直近高値が切り下がっている一段抜きはよりトレンドが強いことを示します。
- 三尊
三尊は「トリプルボトム」と「トリプルトップ」のことです。
安値更新(高値更新)を三回試しても割れなければ買い(売り)となります。
- 五瞼(ごけん)
五瞼は安値が二回切り上がります。
一段抜きのときよりもダマシが少なく、より信頼性のある形です。
見かけたら絶好の買いチャンスとなります。