ブレイクダウンとは、ある一定の期間における安値を下へ抜いたときに売りを仕掛けるルールです。
「下へブレイクする」というような言い方をされることも多い、順張りの売りルールになります。
■売買ルール
ブレイクダウン | 詳細 |
---|---|
仕掛け | 1日前:[終値]が、[期間安値(終値)(25日)]より大きい 当日:終値が、[期間安値(終値)(25日)]以下 |
手仕舞い | 保有日数が○日以上 |
(執行方法は、仕掛け・手仕舞いともに翌日寄成)
■仕掛けのイメージ
(ブレイクダウンの詳細はこちら)
■検証結果
検証期間:2000年1月から2016年5月まで
対象銘柄:全ての個別銘柄
(※貸借銘柄は考慮せずに全ての銘柄に仕掛けたものとしています)
保有日数 | 引け | 1日 | 3日 | 5日 | 10日 |
---|---|---|---|---|---|
期待値 | +0.06% | +0.03% | -0.02% | -0.10% | -0.20% |
期待値は、保有日数が長くなるにつれて下がっています。
保有期間を長くしていくとどうでしょう。
保有日数 | 50日 | 100日 | 150日 | 200日 | 250日 |
---|---|---|---|---|---|
期待値 | -0.98% | -3.10% | -4.97% | -6.53% | -7.70% |
保有日数を長くするほど、期待値はさらに大きく下がっていきました。
当日引け手仕舞いのときの成績を見てみましょう。
バックテスト | 取引回数 | 勝率 | 期待値 | 累積損益率 |
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保有日数 当日引け |
302,355回 | 57.89% | +0.06% | +19,631% |
■コメント
ブレイクダウンが発生したとき、日計りや1日オーバーナイトといった超短期の売りを仕掛けた場合は期待値がプラスになるようです。
ただ保有期間を長くしていくほど、期待値はどんどん下がってマイナス幅が拡大していくようです。
ブレイクダウンは中長期的な下落傾向を示すというよりも、あくまで目先の値動きの下落サインととらえた方がよさそうですね。
ブレイクダウンとは反対に、株価が一定の期間高値を上抜いたときに買いを仕掛けるブレイクアウトもあります。