ペナントとは《保ち合い》の一つです。
チャートが三角旗のように見えます。
そして、ペナントには二種類あります。
一つ目が「上昇ペナント」です。
上昇ペナントは株価が一段高した後に、上値が切り下がって下値が切り上がる《保ち合い》を形成します。
《ボラティリティ》は徐々に小さくなっていき、最後には上放れします。
上昇ペナントが現れると、更なる株価の上昇が期待できるわけです。
二つ目が「下降ペナント」です。
下降ペナントは株価が一段安をみせた後、上値が切り下がって下値が切り上がる《保ち合い》を形成します。
上昇ペナント同様、《ボラティリティ》は徐々に小さくなっていき、最後には下放れします。
下降ペナントが現れた際は、大損しないためにも下放れする前に買いポジションを外しておきたいところです。
【実践での使い道】
ペナントかどうか判断する際に《はらみ線》が活用できます。
《はらみ線》とは、前日《ローソク足》の胴体に当日《ローソク足》の胴体が収まる足型のことです。
ペナントが現れる条件として、《ボラティリティ》が小さくなっていかなければなりません。
ですから、必ず《はらみ線》が出現するわけです。
特に《はらみ線》が出た翌日がポイントです。
《はらみ線》一つではまだ判断できませんが、翌日も《はらみ線》となればペナントである可能性が高いと考えることができます。
ペナントとわかった時点でどのように売買したら良いか。
そんな疑問が湧いてくるでしょう。
まず上値抵抗ラインと下値抵抗ラインを結びます。
すると、翌日の上値目安と下値目安がわかります。
そこで下値で買いを入れ、上値で売るというわけです。
下値抵抗ラインを割ったら損切りします。
シンプルな戦略ですが、《ボラティリティ》も小さく、ローリスクな投資法と言えるのではないでしょうか。
またこの戦略は、上昇ペナントでも下降ペナントでもお構いなしに使えるのが強みです。
まずは《はらみ線》を探すところから始めてみてください。