時間切れ手仕舞いとは、《利益確定》ラインにも《損切り》ラインにも到達しなかった場合の手仕舞いです。
多くの場合は仕掛けた銘柄のトレンドが失われています。
自分が仕掛けた後、株価は横ばいの動きを続けたということです。
例1.A銘柄を株価500円で1,000株買った。利益確定ラインは525円、損切りラインは475円である。しかし、一週間経過しても利益確定ライン、損切りラインには到達しなかった。
例1の状態で手仕舞いすれば、時間切れ手仕舞いといえます。
【時間切れ手仕舞いのメリット】
- トレンドを見直せる
- 資金が回転できる
時間切れ手仕舞いを取り入れるメリットは何でしょうか。
まず一点目が、トレンドを見直せることです。
《利益確定》ラインにも《損切り》ラインにもかからないということは、相場が保ち合いの状態と考えられます。
保ち合いのときに投資しても、株価は上下どちらに動くかわかりませんからギャンブルになってしまいます。
こうしたリスクを避けるためにも、時間切れ手仕舞いが必要となるわけです。
二点目のメリットは資金が回転できることです。
時間切れ手仕舞いをすることで、他の銘柄に資金を注げます。
短期で稼げる銘柄に移動した方が、効率が良いのは言うまでもありません。
【時間切れ手仕舞いの目安】
時間切れ手仕舞いのメリットはわかったけれども、「どのくらいの期間を定めれば良いの?」という声が出てくるでしょう。
投資スタンスにもよりますが、期間は一週間から二週間がベストと考えます。
一週間より短いと、ちょっとした保ち合いで売ってしまって大きな波に乗り遅れます。
特に上昇相場の初期では、高値圏のもみあいも珍しくないです。
そこで手放してしまうともったいないことになります。
反対に二週間より長いと、トレンドの転換が疑われ、保有リスクが高まります。
保ち合いが長いということは、抵抗勢力が出現したことを意味し、今までと反対方向に動く恐れがあるのです。
【終わりに】
時間切れ手仕舞いの有効性はいかがでしたか。
特に短期投資をされている方は、資金効率UPのために活用されると良いでしょう。
株価が動かないのに保有し続けても時間ばかりとられてしまいます。
アクティブなトレーダーを目指すのであれば、時間切れ手仕舞いは必要不可欠です。