貸借倍率とは、《信用取引》における信用新規買い総数量と信用新規売り総数量の比率を表した指標です。
別名「信用倍率」ともいいます。
貸借倍率=信用買い残÷信用売り残
例.信用買い残1,000株、信用売り残1,000株の場合。
1,000÷1,000=1
この例での貸借倍率は1倍となります。
貸借倍率が1倍のときは相場が拮抗状態にあるため、”好取組”と言われています。
「貸借倍率=1」→相場が売り買い拮抗。
「貸借倍率>1」→相場が買い先行。
「貸借倍率<1」→相場が売り先行。
しかし一般には買いが先行する相場が多いですから、貸借倍率が1倍以上であってもおかしいことではありません。
反対に貸借倍率が1倍以下であるとかなり売り込まれていることになり、何か要因があると考えられます。
【貸借倍率から考える未来の株価】
《信用取引》は、お金または株券を借りて行うわけですから、当然返済期限までに返さなければなりません。
返済には反対売買を行いますから、ある程度ではありますが、貸借倍率を参考にして未来の株価を予測することができます。
信用買い残→将来的には売りの要因
信用売り残→将来的には買いの要因
ただし、いつ反対売買が行われるかまではわかりません。
そのため貸借倍率だけで売買判断を行うのではなく、他の指標も組み合わせて考えることで売買チャンスが見出せそうです。