ペンタゴンチャートはペンタゴン(正五角形)を使って分析するテクニカル指標です。なぜペンタゴンを用いて分析するのかと言いますと、ペンタゴンは黄金比で形成されている図形だからです。
黄金比は自然界に広く存在し、「株価も黄金比に沿って動くのでは」という考えを基に考案されました。
黄金比・・・「1:0.618」の比率のこと。
この0.618という値はフィボナッチから割り出されたもの。黄金比は自然界に広く存在し、ミロのヴィーナス、モナリザ、パルテノン神殿にまで黄金比が関わっています。
ペンタゴンを作図し対角線を引くとご覧の通り、対角線1に対し、辺が0.618となります。
ペンタゴンチャートがうまく作図できるとこのように対角線に沿って株価が動きます。
ペンタゴンチャートの描き方
まず1つ目のペンタゴンの位置や大きさを決めます。
ペンタゴンの頂点を直近高値、あるいは直近安値に合わせて描き始めます。
続いて大きさですが、株価が対角線に沿って動くように調節してください。
2つ目以降の書き足しは「上・下・右」のいずれかになるように描きます。*「左」にきてしまうと株価が過去に戻ってしまうので前のペンタゴンの位置や大きさを見直してください。
ペンタゴンチャートの例
上図は「(3776)ブロードバンドタワー」の日足チャートです。
株価がペンタゴンに沿って動いています。
ペンタゴンチャートの欠点
ペンタゴンチャートの欠点はとにかく作図が難しい点です。描き始めの位置や大きさをどのくらいにするのかなど決めなければならないからです。
証券会社によっては作図のサービスを行っているので活用するとよいでしょう。