ATRとは「真の値幅」の平均化したものであり、価格変動の大きさ(ボラティリティ)を分析する際に使用されるテクニカル指標です。「値幅」とは、一つのローソク足の高値と安値の距離のことです。一方、「真の値幅」とは「窓」が発生した場合も考慮した値幅のことです。
考案者:J・W・ワイルダー氏
■ATRを使用したテクニカル分析
日々の真の値幅(トゥルー・レンジ)を算出し、n日間の移動平均として表したものです。
※一般的には14日や20日が使用されます。
ATRはボラティリティを判断するチャートであり、売買シグナルを判断するような性質はありません。
使い方としては、日々の変動率が拡大傾向のときにはATRの数値は大きくなり、逆に変動率が縮小傾向の時はATRの数値は小さくなるという目安に使われます。