モメンタムとは、直訳しますと「勢い」や「はずみ」という意味です。
モメンタムは、オシレーター系のテクニカル指標の中で最もシンプルなもので、現在の株価から過去の株価を引くだけです。価格の変化率を見るための方法で、相場の勢いや方向性を判断するための指標となります。
上昇相場においては勢いが弱くなってきていないか、下降相場においては勢いが強くなってきているかを捉える先行指標としても利用でき、短期的な動きを判断する指標として使用されます。
株価の値幅が少ない範囲で上下する銘柄の場合、モメンタムもある程度の範囲の値をとる傾向があります。この場合には、モメンタムが範囲の上限あたりまで来ると株価も天井を打ち、モメンタムが下限あたりまで来ると株価も底を打つ傾向がみられます。モメンタムの値の範囲を見て、売買タイミングをはかることもできます。
■計算方法
当日の終値からn日間前の終値を引いて求められます。
モメンタム=当日終値-n日前の終値
■考え方
シグナル1 モメンタムが0より下にあって、
モメンタム線が上向きから下向きに変わった時点で 売りのタイミングと考えることができます。
シグナル2 モメンタムが0より上にあって、
モメンタム線が下向きから上向きに変わった時点で 買いのタイミングと考えることができます。