はらみ線とは2つのローソク足を組み合わせた足型であり、前日のローソク足が当日のローソク足をはらんでいるように見える事からこのように呼ばれます。
前日のローソク足の値動きの範囲内で当日の株価が動いている事から、売り買いが拮抗しつつある事が分かります。
売り買いが拮抗状態にあると言う事は相場の転換が近い事を表します。
その為はらみ線が出現した後の株価の動きは注目すると良いかもしれません。
尚はらみ線は陽線、陰線の組み合わせによって4種類存在します。
前日の陽線に当日の陽線がはらんだ形を「陽の陽はらみ」と言います。
当日は始値より終値の方が高いですが、前日の高値を更新出来なかった事から買いの勢いが衰えていると考えられます。
その為高値圏で出現した場合、下降トレンド入りを警戒する必要がありそうです。
上図は「(3765)ガンホー・オンラインエンターテインメント」の日足チャートです。
高値圏で「陽の陽はらみ」が出現した後、株価は下落しています。
前日の陽線に当日の陰線がはらんだ形を「陽の陰はらみ」と言います。
こちらは陰線がはらまれている事からより弱い足型になります。
「陽の陽はらみ」同様、高値圏で出現した場合、下降トレンド入りを警戒する必要がありそうです。
上図は「(7203)トヨタ自動車」の日足チャートです。
高値圏で「陽の陰はらみ」が出現した後、株価は下落しています。
前日の陰線に当日の陰線がはらんだ形を「陰の陰はらみ」と言います。
陰線が2つ並んでいるため、一見弱い足型に見えます。
しかし当日の終値が前日の終値を下回らなかったと言う事は売りの勢いが衰えていると考えられます。
その為安値圏で出現した場合、上昇トレンド入りが期待出来ます。
上図は「(3656)KLab」の日足チャートです。
安値圏で「陰の陰はらみ」が出現した後、株価は上昇しています。
前日の陰線に当日の陽線がはらんだ形を「陰の陽はらみ」と言います。
こちらは当日が陽線で終わっている事からより強い足型となります。
当日の終値は前日の始値を超えられませんでしたが、当日はギャップアップで寄った後、陽線で引けた事から売りの勢いが衰えていると考えられます。
「陰の陰はらみ」同様、安値圏で出現した場合、上昇トレンド入りが期待出来ます。
上図は「(8202)ラオックス」の日足チャートです。
安値圏で「陰の陽はらみ」が出現した後、株価は上昇しています。
前日が陽線のはらみ線の共通点
当日のローソク足がいずれもギャップダウンして寄り付いています。
前日の大引けに新規買いの仕掛けを行った場合、当日のどの場面で返済売りの手仕舞いを行っても損失となってしまいます。
前日が陰線のはらみ線の共通点
当日のローソク足がいずれもギャップアップして寄り付いています。
前日の大引けに新規買いの仕掛けを行った場合、当日のどの場面で返済売りの手仕舞いを行っても利益が出る事になります。
もしオーバーナイトを狙うような戦術をとるのであれば、前日が陰線のはらみ線がどのような相場で出現するのか探ってみるとおもしろいかもしれません。